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タイトルは考え中(8)



昔SNSに載せた伯父さんのエピソードをここで再掲。




ある年の大晦日の時だった。伯父さんから電話がかかってきて、「麻雀するから来い」とのこと。
こんなときにどうしたんだろうと、思って伯父さんの家にいくと、なんと伯父さんの娘の彼氏がいる。彼とは同じ学校だったが、ほとんど話したことは無かった。「コイツがこんな時に遊びにきやがったから、ギャフンといわせてやるんだよ」 ・・・伯父さんはヘンなところで子どもっぽいところがある。まあ、俺らの麻雀に混ざってくることからもそれはわかっていたことだが。まあ普段お世話になっているし、麻雀のメンツくらいにはなってやろう。そう思って麻雀卓のある部屋に行き、席に着いた。彼氏と気まずい挨拶を交わし、暇をもてあましていた今は亡き祖父をもう一人のメンツに、麻雀は開始された。


東一局、親は伯父さんで、取り出しは伯父さんの山から。俺は北家で、配牌はいたって普通。
第一打に何気なく南を切る。伯父さんが何かニヤニヤしている。・・・なんだろう?
そして、それは10順目に起こった。トイメンの彼氏が、1索を切った時、伯父さんがもの凄くうれしそうに、「おお、それや。ロン。」といって倒牌する。



19m19p19s東南西北白發中


「ゲゲっ!!!国士十三面待ちなんか初めてみた!!!」俺は相当驚く。
彼氏も唖然とした顔をしていた。伯父さんは得意満面になって高笑いをしている。


ふと、河を見たとき、私は心の中で「アッ!」と叫び、その異変に気づいた。
なんと、俺の第一打の南がいつの間にか消え去っている。おそらくどこかで抜いたのだろうが、全然気づかなかった。娘をとっていった彼氏に一矢報いて溜飲を下げたといったところなんだろう。使ったのはイカサマだが、俺はこの無邪気さは大好きだ。だから、咎める気にまるでならず、何も言わなかった。


この無邪気な伯父さんが亡くなってもう5年。
亡くなる前に、伯父さんと本気の勝負をしてみたかった。まあ、それは、ある理由があって亡くなる前でも不可能であったのだが。学生時代から成長し、プロになった今なら、伯父さんに勝てるだろうか?


それを確かめる術はない。
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比嘉神家の一族(7)



伯父、というか比嘉家のエピソードを一つ。



僕、伯父、親父、従弟S(伯父の息子)の四人で卓を囲んだ日があった。Iが後ろで見学。レートがあったかどうかは忘れたが、イカサマ無しでやってたのでたぶん有レートだったと思う。伯父がちょい浮きで僕・親父・Sがちょい沈み。トップとったら一気に浮くので全員がなんとかアガりを持って来たかった。


小さなアガリか全員オリ流局の重い展開。なかなか皆手が入らず。リーチしても他の3人が守備に回り、アガらせない打ち方をする。そうやって南3局にまでやってきた。


親だった僕の配牌には翻牌ドラの發が2枚。チャンス手が舞い降りた。發はなかなか鳴けないが、他メンツを作って、テンパイを急ぐ。そして、待望のドラを自分で重ね、上家の親父からチーしてテンパイ。


234m666p發發發西    チー678m


親満なのでこれをアガればだいたいトップ確定だろ、とほくそ笑んでいると、下家のSが「リーチ」と叫ぶ。同巡、対面の伯父は首をかしげながらとりあえずの安全牌を切る。そして、上家の親父も「リーチ」と宣言牌を横に曲げる。


「マジか~」と思いつつも、安全牌を持ってきたのでツモ切り。Sも一発ツモあがらず。伯父のツモ番、持ってきた牌を見て、頷きながら「リーチ」とやおら呟く。親父も一発ツモならず。ものすごい状況が出来上がった。


ピンズの多面待ちになる手代わりを期待していたが、ピンズ周りを全然引いてこず、むしろ3軒リーチに通った牌ばかりが来て、そのまま流局。全員の手を開けるときが来た。


まずSの手牌。

234555777p西北北北

親父の手。

345m345赤p345赤s南南南西


そして伯父さん。

1155赤m99p8899s西中中



これを後ろで見ていたIが恐々としながら呟いた。


  「血か…」  


まさかと思うような待ちをしてトラップを仕掛け嵌める、そのようなワザを使う比嘉一族の思考がこのような漫画のような展開を現実のものにしてしまったのである。




続く。

ヒガンテスがあらわれた!(6)



いつものようにI、従弟S、そして伯父と卓を囲む。東1局の第一打、僕の捨てた牌はだった。他のみんなもいつものように、同じリズムで牌を切っていく。皆初心者ではないのだから、当然それぞれの動作に無駄は無く、淀みなく進行していく。何も考えなくても手は勝手に配牌をとり、並べ、牌を切り続ける。何を切るかや相手の仕掛けには注意を払うが、それ以外のところで注意するところはなく、まるでオートスイッチが入ったかのようだ。リアル麻雀にある程度わかってもらえる感覚であろう。



それに気づいたのは6~7巡目ほどだったと思う。


「あれ、俺第一打2pなんて切ったっけ?」

いやいや、確か切ったのはだ。北はどこにいったんだ?そう思っているうちに、

「お。ツモったわ~。デカいぞ~」

いつもの伯父の満足げな声。


19m19p9s東東南西北白發中 ツモ1s


これを見て確信した。このおっさん捨て牌から拾いやがった… 他の3人が気づかないうちに、さらりと牌をすりかえる。そんなことができる人が実際いるなんて。



確かに、「勝負師伝説哲也」によってイカサマという存在は知っていたし、山2枚ブッコ抜き(自分の山の端の2枚を山を前に出すふりをしてすり返る。坊や哲の得意技)をTがするのを見たことはある。でも、それは不自然なモーションなので割とわかりやすかったし、防止したこともあった。


だが、伯父の拾いは完全にわからなかった。いかに麻雀における所作のオート化で意識がそこまで向いてないにしても、不自然な動きがあればその違和感に気づくはずだ。普通、こういったサマをする場合は、手馴れないものならばやはりぎこちなくなるものだ。しかし伯父の動きは自然そのものだった。


ここでこのような行為に対する反応は2種類あるように思う。



1つは、「こんな卑怯なことをする奴とは打ってられっかよ!!!」

もう1つは、「すげえ!俺もこんなことできるようになりたい!!!」


当時、麻雀というゲームを「競技」とは考えていなかった僕らの反応は、言わずもがな、後者であった。


伯父は具体的なやり方などはほとんど言わなかったが、僕たち3人は伯父のやり方をじっくり観察し、そして練習してその技術を身につけていくことになるのである。伯父が使っていたワザは、拾い(捨て牌をすりかえて持ってくる)、ゲンロク積み込み(自分の山の自分のツモ筋に有効牌を置いてくる)、ブッこぬき(配牌をとるときに自分の山にあらかじめ置いておいた4枚と配牌の4枚をすりかえる)などであった。


もちろん、ノーレートや安レートでやるときにしか用いず、真剣にやるときはこれらのワザは暗黙の了解で禁止としていた。伯父は僕らのようなガキとやるときは驚かせて喜ぶためにこんなワザを使っていたが、大人同士でやるときはイカサマなし、いわゆるヒラの状態でちゃんと打ち、そしてやはりよく勝っていた。僕ら3人は大人たちがやる麻雀をよく後ろ見していた。



そうやって、伯父の麻雀のワザだけでなく、打ち筋にも影響を受け、僕ら3人はめきめき強くなっていったのだった。


続く。

ヒガギ渦中の闘牌(5)



ある日、従弟のS、Iで3人麻雀をしているときのことだった。そのときは一人メンツ待ちで、その間ノーレートで遊んでいただけだったのだが、伯父がウチにやってきて、3人が麻雀しているところを見て「お、マージャンやっとるんか。わしにもやらせえ」と言って、卓に座り、牌を積み始めた。



ゲームが始まり、東場は何事もなく終了した。みんな千点~二千点くらいの手をあがっただけで小場。そして、伯父の最後の親番のときである。伯父の第一打が6m。染め手かチートイか?まあよくわからないが、3段目くらいには気をつけなくちゃな・・・そう思ってこちらも第一打の牌を捨て進行させた。


そして、6巡目にそれは起こった。従弟が捨てた東を見て、「おー、それ当たりや」 なんだ、ただの早い手か、と思ってあけられた手を見た。


19m19p119s南西北白發中


「ええ~!」3人とも吃驚仰天。もちろん従弟はハコテン終了。


「どや、びっくりしたか。はっはっは」 

伯父はそういって満足そうに笑って家から出て行った。ちょうど入れ替わりに4人目のメンツが来た。それ以来伯父はうちに寄るたびに僕らのやっている麻雀に少しだけ混ざっていった。そのたびに伯父は高い手(役満だけとは限らない)をあがり、無邪気に笑ってお酒を呷りながら帰っていったのだった。


そして、ある日、僕ら3人(僕・I・従弟S)はまた伯父と打つことになり、そのとき伯父の麻雀の秘密を知ることになるのである。


続く。 .

最強伝説 比嘉沢(4)



大学生になった僕。人生でリアル麻雀を打った時期といえば、おそらくこの19歳のときが一番だろう。何せ、一週間のうちの半分は打っていた記憶がある。大学生になったら麻雀にのめりこむ人が多いとは聞いていたが、まさに自分もそのような状態になってしまったわけだ。



Mが浪人してしまったため、Tと他の数人で打つ事が多くなった。そのときちょうどマガジンで「勝負師伝説哲也」が全盛だったので、麻雀に興味を持っている奴もそこそこ多く、メンツを確保にはあまり困らなかった覚えがある。小学生からの同級生で豪運を持っていてタコな打ち方をするK麻雀を興味を持ち始めて短期間でメキメキ実力を伸ばしたIなどがこの頃一緒に打つようになり、19の秋くらいには俺、T、I、Kが固定メンツになってきた。レートも点5程度で打つようになっていた。



ある秋の日、一つ下の従兄弟のSが僕らが麻雀やっているところを見て、非常に興味を示した。Sは競馬に造詣が深く、近くにある競馬場によく通っていて、もともとそういった勝負事が好きな奴であった。「面白そうだな、俺も覚えてみるか」そういって、いつの間にか彼も僕らのやる麻雀の固定メンツになっていた。



そして、今度は親父がこちらに興味を持ち始めた。親父は典型的な昭和雀士。昔よくやっていたのだろう。たまに僕らのやる麻雀に「ワシにも打たせてくれや」と言って、混ざるようになった。もともとゲームなどもする若い思考を持っている親父だ。天鳳もたまに打っている。今はネットのテキサスホールデムに夢中らしい。



友人だけでなく、従兄弟のS、親父まで麻雀に入るようになってしまった。この二人が入ることで、僕らの麻雀に対する考えを変えてしまった、あの伯父をこの麻雀に参加させることになるのである。


続く。
プロフィール

hidehitox

Author:hidehitox
日本プロ麻雀協会比嘉秀仁です。


~戦績~
第七期日本オープン準優勝 
第八期新人王戦 ベスト8


麻雀はもちろんですが、哲学、論理学、心理学、政治学等に興味があります。音楽は、ブランキージェットシティやマキシマムザホルモンなどのダサかっこいいのが基本好きです。読書(漫画含む)も好きです。



ブログを二つほど設営しています。
雑記「後から刺すな」 http://blogs.yahoo.co.jp/hidehitox52
天鳳遊戯 http://hidehitox.blog54.fc2.com/

mixiもやっていますのでしている方は是非マイミクに。

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